公開中の WordPress のページキャッシュプラグイン YASAKANI Cache に統計情報機能を追加したので紹介します
この YASAKANI Cache は、シンプルで高速なキャッシュプラグインが欲しくて作り始めたのですが、実装していたアクセスログ機能で、サイトにはびっくりするぐらいボットアクセスがあることがわかりました
そこで、単なるキャッシュ機能だけでなくボットブロック機能を兼ねたプラグインとして開発を続けているのですが、今回はボットアクセスがどの程度あるのかを簡単にチャートで可視化する機能を作りました
また、合わせて、統計情報としてよくある人気記事ランキングとリファラー情報なども表示します
YASAKANI キャッシュの全体機能に関しては下記ページで紹介していますので、合わせて参照していただければと思います
WordPress Plugin : YASAKANI Cache
統計情報
統計情報は、ログモードを ログ+統計情報 に設定すると有効になります
この参考画像は、このサイトのある日の様子ですが、ボットからのアクセスがものすごく多いことが簡単にわかります
また、現在の人気記事のリストやリファラー情報がリアルタイムで簡単に確認できます
まあ、別の統計情報を使ってても確認できるものですが (^_^;)
今回のバージョンアップでは、この統計情報以外にもいくつかの改善を行っていますので、それについても少し紹介します
アクセスログでボットを判別しやすく表示
アクセスログを見た時にボットであるかどうかが分かりづらかったので、もう少しわかり易く表示したいと思い、設定にボットからのアクセス判別する為のキーワードを登録できるように追加しました
ボット判定はユーザーエージェント内に指定したキーワードがあるか、ブラックリストに登録されているかで判定します。但し、ボットによっては通常のブラウザからのアクセスのようにユーザーエージェントを偽装していたりするので誤判定する場合もあります
この情報を使ってアクセスログのIPアドレス部を ボット(橙色)/通常アクセス(黒)/ログインユーザー(緑)/サーバー(空色) により色分け表示してわかり易く表示します
同一IPからのアクセスを集計する機能を変更
この機能は Ver0.9.6 からあり、以前は YASAKANI キャッシュの設定ページを表示したときに、アクセスログデータからSQLを使って集計していたのですが、ちょっと時間がかかるし、リアルタイムでその情報を活用することは出来ませんでした
そこで、ログモードが ログ+統計情報 の場合に、IP毎のアクセス回数を別テーブルにリアルタイムで集計するように変更しました
見た目は、以前とほとんど変わりありませんが内部処理は全くの別物です
ボットには Google, Yahoo, Bing 等の検索サイトへインデックスするための良いボットもあれば、サイトへの攻撃や記事等のデータを取得するような悪いボットもあります
そこで、あなたのサイトにどのようなボットが来ているかを把握することや悪質なボットに対しては強制的にブロックすることをお勧めします
悪質なボットによりサーバーリソースが使われるのはとても無駄ですし、サイトの負荷となり応答性にも影響するので対策することが大切です
ブロックする為の手順等は以前と変わりありませんので、下記記事を参照してください
YASAKANI Cache を使ったボットの確認とブロック方法
以上
YASAKANI キャッシュ Ver0.9.8 に追加した統計情報等を紹介しました